第1章 噂話 憂さ晴らし

3/3
前へ
/3ページ
次へ
「でも、なんで水辺なの?」 Bは 期待を裏切らないような疑問点を問いかけた。 そしてその問いに対しAは、 少し間を空け。 「それはね。水辺と言うよりも。水に関係しているんだよ。」 「水?」 「そう水。 水害 毒物。苦しんで無くなるのは水が多いと思わない? だから余計に思いが強くなる。 無くなる寸前までその思いは無くならない。 生きたい。生きたい。死にたくないと」 Bは、あまりの迫真の演技に生唾を飲み込むほどだった。 「そして。幽霊とは 無くなる前の思念の塊なんだよ。だから水辺には多くの霊が集まるの。。 いや違うかも もしかしたら そこに最初からいるのかも知れない。 強く生きたいと願った最後のその人が」 思念。 思いを念ずる それは 誰しもが必ず一度わやる事。 しかし 結果はその思いとは真逆の結果になる事も少なくはない 強く願う、頭のなかでイメージする。 夢を見る。 もしかしたら 幽霊は 他界をしてなお。 この世界という夢を見ているのかも知れない。 自らが死んだ事すら思い出せないまま
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加