小春side

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小春said 4月の初め 桜吹雪の中 国内有数の企業経営者の子供たちの通う小学から大学までのエスカレーター学校 「花城学園」 私はその長い花道を黙々と歩いていた すると、なにか騒がしい声が聞こえてきた そして教室に1歩足を踏み入れたとき 「今日って始業式だけじゃねーの?」 「3限から授業だっての(笑)」 「マジかよ!なんも持ってきてねぇよ(笑)」 声の正体が2人の男子生徒だとわかった 1人はなにか慌てて鞄をあさっている もう1人は、その友達をやれやれといったふうに見ている 入学式の日に忘れ物をするなんて エスカレーター式の学校ではあるあるなんだろうか そんな2人を横目に、私は黒板に貼ってある座席表で示された席に座った すると隣から 「今日からよろしくお隣さん、名前聞いてもいいかな?」 さっきの忘れ物さん 「水野 小春…です」 「小春か、よろしく!俺は青山 龍太郎、リュウって呼んでな!ってか同学年なんだからタメで話してよ(笑)」 「はぁ…」 「小春ってどこ住み?」 「大城でs、だよ」 「マジ!?俺も大城だよ!やべー運命感じる(笑)」 運命って…小学生じゃないんだから(笑)
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