紺野と佐伯

10/12

101人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
殆ど佐伯への質問で終わった質問タイム。 俺は興味無さすぎて寝てた。 ――――… いつの間にか、放課後になっていた。 寝てたのか。 スマホをみると尚人からのline。 『気持ちよさそーに寝てたから起こさなかった。先帰るわ』 見ると15分前くらい。 待っててくれても良かったのに。 そう思いながら帰る支度をした。 もう教室には誰もいない………っいた!? 後ろの席のやつがまだいた。 しかもこいつも寝てるし。 栗色の髪の毛が風に揺れる。柔らかそうで触ってみたい、なんて。 何故かそう思えて、震える手を伸ばしてふわふわの髪に触れる。 気持ちい、な。 心地よくて、頭を撫でてしまっていた。 「…ん、」 ピクリと佐伯の体が動き、慌てて手を引っ込めたが遅かった。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加