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殆ど佐伯への質問で終わった質問タイム。
俺は興味無さすぎて寝てた。
――――…
いつの間にか、放課後になっていた。
寝てたのか。
スマホをみると尚人からのline。
『気持ちよさそーに寝てたから起こさなかった。先帰るわ』
見ると15分前くらい。
待っててくれても良かったのに。
そう思いながら帰る支度をした。
もう教室には誰もいない………っいた!?
後ろの席のやつがまだいた。
しかもこいつも寝てるし。
栗色の髪の毛が風に揺れる。柔らかそうで触ってみたい、なんて。
何故かそう思えて、震える手を伸ばしてふわふわの髪に触れる。
気持ちい、な。
心地よくて、頭を撫でてしまっていた。
「…ん、」
ピクリと佐伯の体が動き、慌てて手を引っ込めたが遅かった。
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