佐伯の瞳

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結局、その日はずっとそんな感じだった。 授業中には俺を見つめてるくせに、佐伯は話しかけては来なかった。 なんだよ、昨日みたいに話しかけないのかよ。 何だか俺ばっかりが佐伯を意識してるみたいで、悔しかった。 放課後、俺は佐伯が話しかけてくるのを待っていた。 もしかしたら放課後話すつもりなんじゃないかって、 そしたら佐伯がすぐに教室から出ていこうとするから、俺はつい声を掛けてしまった。 「佐伯、ちょっといい?」 俺は佐伯の返事も聞かずに腕をつかんで歩き始めた。 社会科資料室へ。 俺は目的の場所につくと、ポケットから鍵を取り出して部屋を開けた。 何で俺が鍵を持っているかというと、社会科の北山先生と仲が良いから。 よくここでだらだらしてたな。 中に入り、鍵をかけて佐伯の方を見た。
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