恋人

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「真咲!待たせてごめんね、帰ろ?」 やっと戻ってきた… 俺は差し出された貴史の手を握って立ち上がった。 「……告白、だった?」 気になってしまって聞いた。 「…そうだよ、でも断ったから心配しなくていいよ」 貴史は目を見開いたけどすぐに微笑んだ。 「……」 それでも俺が黙っていると、貴史は手を握る力を強くして言った。 「俺は、真咲にしか興味ないから。真咲しか好きじゃないし、付き合おうとか思わない。だから不安にならないで、信じてね」 しっかりと目を合わせて言われた言葉に胸のモヤモヤが晴れた気がした。
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