101人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
｢やっぱり、こういうことはもうちょっと時間をおいてからにしよう｣
…え？
｢ほら、まだ心の準備とか…｣
｢…何で、俺はもう大丈夫なのに｣
｢だめだよ、傷付けちゃいそうだ｣
｢俺は、貴史になら傷付けられたって…何されたっていいんだ!お願いだから…してよ…｣
｢本当にいいんだね？嫌がっても止められないよ｣
｢いいよ、シて…｣
貴史の目が変わる。
まるで獣のように、熱く欲を秘めた目。
そのまま押し倒されて、唇を塞がれた。
｢ん…｣
優しく、でも強引に
だんだん深くなっていくキス。
溶けそうなくらいに熱くなった俺のカラダに冷たい貴史の手が触れた。
首筋に、脇腹に、身体中至るところにキスを落とされて思わず身をよじる。
｢はぅ…ぁんっ…｣
押し寄せる快感の波に溺れそうになりながら見た貴史の表情は、
確実に俺に欲情していた。
最初のコメントを投稿しよう！