紺野と佐伯

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始業式中も、後ろからつついてきたり、佐伯貴史はとにかくうざかった。 始業式が終わると、各学級で自己紹介やらがあるらしいので教室に戻った。 また話し掛けられるとめんどくさいから俺はずっと尚人と話してた。 しばらくすると、さっきの中西先生が入ってきた。どうやら担任らしい。 「出席とるぞー。まあほんとは始業式の前にやらなきゃいけなかったんだけど」 この人大丈夫かなあ… そして一通り出席を確認し終わった。 「お前ら、こんなかにまだ知らないやつがいっぱいいると思うから、自己紹介しようか。じゃあ一番から」 陽人は嫌そうに立ち上がり、もとのクラスと名前だけ言って座った。 相変わらずクールだなあ。 次々と自己紹介は終わり、今は尚人の番。 女子はきゃあきゃあ言ってる。 まあ尚人もイケメンだからな。 尚人も終わり俺の番が回ってきた。 「もと一年二組の紺野真咲です。好きな食べ物はチョコ系全般で、しゅ。よろしくお願いしますっ、」 思わず赤面して涙目になる。 噛んだあぁ、最悪。 これも佐伯貴史が脇腹をつついてきたからっ、 何も無かったかのように自己紹介を始めた佐伯貴史を睨んだ。 おのれ佐伯貴史…!
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