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あんなに楽しみにしていた沢での水遊びは散々だった。
僕は、一人で岩場に座り水を蹴っているアオイを見つけた。
一瞬、昨日の夜のことが頭をよぎったが、リーダーのあの態度が許せず二人で文句を言い合って気を晴らそうと近づいた。
隣に座ったものの、何から話せばいいか迷う。
きっかけが掴めず、足で水面を揺らしていると、アメンボが近づいてきた。
「・・・・・・アメンボってなんで沈まないのかな?」
ふいにアオイが話しかけてきた。
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