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こうしてはいられない。
私は隣に座っている子に空いている席に移動するようお願いする。
「佐伯さん、お願いがあるんだけどいいかな?」
上目遣いで可愛くお願い。
これをすれば、どんなお願いだって聞いてくれるわ。
佐伯さんが席を移動しようとしている事に気づいた先生が佐伯さんを注意する。
そんな先生に私は…。
燐香「先生、美月ちゃんは私の隣にお願いします。じゃないとお爺ちゃんに言いつけますよ。」
これでよし。
美月ちゃんは私の隣の席になった。
私に挨拶してくる美月ちゃん…。
可愛い。
休み時間。
私は美月ちゃんを彼女にしようと思い、彼女に告白をした。
美月「ごめん、無理。」
…。
フフフ、なるほど此処で今朝の行いが返ってきたのね。
くっ…、この私が振られるだなんて…。
三限目の体育の授業。
二人一組になるように言われ、私の所にクラスメイト達が寄ってきて私は適当な子を選びペアを組む。
失恋のショックから立ち直れない。
ふと、美月の方を見る。
どうやら、まだペアが決まってないらしい。
燐香「…。」
私はペアを組んだ子に謝り、美月の所へと向かう。
正直、美月の性格からしてペアなんてすぐに組めるはずだけど…。
燐香「美月。あんたまだペア決まってないの?仕方ないわね。私が組んであげるわ。」
喜ぶ美月を見ていると何だか私も嬉しくなる。
美月「それにしても燐香ちゃん。私の事をちゃん付けで呼ぶの止めたの?」
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