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燐香「ごめんなさい。手が滑っちゃったわ。」
何も言い返さないし、私と目を合わそうともしない。
そんな彼女を気の毒に思ったのだろうか。
クラスの子がすぐに新しい給食をついでくるからとその子に話しかけてきた。
だから私は言ってやる。
燐香「私、おかわりしたいんだけど。」
すると彼女はまだ沢山あるのでと言ってきた。
フフフ、これは私に刃向かっているのかしら?
燐香「まだ沢山ある?フフフ、あなた達もおかわりしたいんでしょ?」
誰も言葉を発さない。
燐香「遠慮しなくてもいいのよ。美月がオボンを返しても誰も彼女を心配しなかった。」
俯くクラスメート達。
燐香「それどころか、おかわりはないのかと心配する始末。そんな自分勝手な子豚ちゃんが遠慮なんてしなくてもいいのよ。」
まあ、人の事は言えないが…。
私が出てきた以上、先生は何も言えない。
クラスもシーンと静まり返っていた。
「私は…、お腹空いてないから給食はいらないよ。」
フフフ、まだイジメは終わらないわよ。
「そ…、そっかぁ、お腹空いてないのか…。」
クラスの空気を取り戻そうと別のクラスメートが口を開く、すると他の子達も心配して損したなどと言って空気を戻そうとし始めた。だけど私は…。
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