第1話[出会い]

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給食の時間。 あれから美月のイジメはピタリと止んだ。 どうやら、彼女をイジメれば私が敵に回ると理解したらしい。 燐香「食人花って何よ?人を食う花の事?そんな花、学校にあるわけないでしょ。」 わからないよと話す美月。 今まで中二病を抑えていた反動なのだろうか? 美月「それにしても、燐香ちゃんて強いんだね。」 へっ? いきなりの事でびっくりする私。 強い。 違う。 私は強くなんかない。 だって、私は…。 燐香「私は強くなんかないわ。だって殺人鬼にびびってたんだもの。」 クスクスと笑う美月。 美月「確かにそうだね。燐香ちゃん、悲鳴あげてたもんね。ヒィィィって。」 私は右手を振り上げた。 もちろんビンタする為だ。 だけど…。 燐香「えっ…。」 私は夢を見ているのだろうか? 美月が私を抱きしめている。 美月「私ね、前の学校でイジメられてたんだ。だから、この学校に転校してきたの。お父さんが私立ならイジメはないだろうって。」 そうだったんだ。 私は振り上げていた右手を下ろし美月を抱きしめた。 美月「でも、この学校でもイジメられて…、私ね本当は辛かったの。」 美月…。
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