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美月「でも、燐香ちゃんが助けてくれた。凄く嬉しかった。」
鼻をすする音、息づかい、泣いているのが分かる。
美月「私、燐香ちゃんと会えて良かった。大好きだよ燐香ちゃん。」
私も…。
私も美月に会えて良かったわ。
この気持ちを美月に伝えたい。
燐香「私も美月に会えて本当に良かったわ。初めてなのよ、人を助けたりとか…、ここまで好きになったりとかは…。」
エヘヘと笑う美月。
そんな美月に私は言う。
これからは何かあったら私に言いなさいと。
美月「でも、燐香ちゃんに迷惑かけられないよ。」
上目使いで話す美月。
胸がキュンと締め付けられる。
鼻血が出そうだ。
燐香「ならこうしましょう。殺人鬼が来たらあなたの右手で私を助けてちょうだい。」
キョトンと私を見つめる美月。
燐香「学校内で起きた問題は私が解決してあげるわ。」
うんと頷く美月。
私から体を離すと美月は私にこう言ったのだ。
美月「私ね、優しい人がタイプなんだ。それじゃあね。」
走ってその場からいなくなる美月。
照れているのだろうか…。
それにしても、優しい人がタイプかぁ。
燐香「もしかして、コレって脈あり?」
嬉しさのあまり、スキップして帰る私。
校門前に元彼女が立っていた。
「燐香様…ごめんなさい。でも心配で…その…。」
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