第1話[出会い]

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美月「でも、燐香ちゃんが助けてくれた。凄く嬉しかった。」 鼻をすする音、息づかい、泣いているのが分かる。 美月「私、燐香ちゃんと会えて良かった。大好きだよ燐香ちゃん。」 私も…。 私も美月に会えて良かったわ。 この気持ちを美月に伝えたい。 燐香「私も美月に会えて本当に良かったわ。初めてなのよ、人を助けたりとか…、ここまで好きになったりとかは…。」 エヘヘと笑う美月。 そんな美月に私は言う。 これからは何かあったら私に言いなさいと。 美月「でも、燐香ちゃんに迷惑かけられないよ。」 上目使いで話す美月。 胸がキュンと締め付けられる。 鼻血が出そうだ。 燐香「ならこうしましょう。殺人鬼が来たらあなたの右手で私を助けてちょうだい。」 キョトンと私を見つめる美月。 燐香「学校内で起きた問題は私が解決してあげるわ。」 うんと頷く美月。 私から体を離すと美月は私にこう言ったのだ。 美月「私ね、優しい人がタイプなんだ。それじゃあね。」 走ってその場からいなくなる美月。 照れているのだろうか…。 それにしても、優しい人がタイプかぁ。 燐香「もしかして、コレって脈あり?」 嬉しさのあまり、スキップして帰る私。 校門前に元彼女が立っていた。 「燐香様…ごめんなさい。でも心配で…その…。」
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