第1話[出会い]

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私は今、信じられない光景を目の当たりにしている。 人間が人間を解体している所に遭遇するなんて…。 何はともあれ、私は恐怖で硬直していた。 どうしてこんな…。 今朝の私の行いが悪かったから? 日頃の私の行いが悪いから? 「みぃたぁなぁ。」 ヒィ。 フフフ、私は今情けない悲鳴をあげたわね。 自分でも分かる。 だけど仕方ないじゃない。 怖いんだもの。 「みぃぃぃたぁぁぁなぁぁぁ~。」 ヒィィィ。 私が神様に死にたくないとお願いをしている時だった。 「おおっ!殺人鬼。」 私も目の前の殺人犯も声のする方を向く。 そこには、私と同年代位の少女が立っていた。 「みぃたぁなぁ。」 そう言い近づいてくる犯人に対し彼女は…。 「うん、見ちゃった!もう、バッチリと!」 歯をむき出しにし、包丁を振りかざし襲いかかってくる殺人犯を華麗に避け、彼女は私の手を引っ張り走り出した。 「すごいねぇ~、まさか殺人鬼が居るなんて!」 嬉しそうに話す彼女を見て、私は対抗心を抱いたのか、彼女に言う。 燐香「私だって死体を見ても全然平気だったわよ。」 本当は恐怖でそれ所じゃなかったのだけれど…。
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