第1話[出会い]

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私は読んでいた漫画を投げ捨てる。 好きだった漫画がつまらない。 だって、主人公の女の子が異性といい感じ何だもの。 何だかあの子と被せ、胸が苦しくなり気分が悪くなった。 燐香「パパ、ママ、お洋服買いに行こ~。」 こんな、気分が悪い時は買い物に限る。 買い物に…。 翌日。 校門の前にあの女が立っていた。 気持ち悪い女だ。 声をかけて来はしなかったものの、今の私は昨日よりも更に機嫌が悪い。 私が近づいてくるのに気づき、先ほどまで暗い表情だった彼女の顔がどんどん明るくなる。 私はそんな彼女に…。 燐香「本当に気持ち悪いわねあなた。今後金輪際、私の視界に入らないでくれる。」 泣き崩れる彼女を背に私は教室へと向かう。 フフフ、コレで殺人鬼と会えるかしら? そしたら、あの子とまた会えるかな…。 昨日、あれほど怖かった殺人鬼が今では全然怖くない。 それ程までに彼女の事が好きなのだろうか。 ホームルームが始まり、先生が教室に入って来る。 そして…。 「今日、このクラスに転校生がやって来ました。さぁ、自己紹介して。」 嘘…。 「フッ、名乗る程でも御座いません。」 このウザいセリフ。 「新咲さん、ふざけないの。」 間違いない。 「う~、ごめんなさい先生。皆さん初めまして、新咲美月(にいざきみつき)です。」 あの子だ。
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