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「こんにちわ」
向こうからニコッと微笑み話しかけてきた。
「こっこっこんにちわ!」
思わず俺も返事をしたが緊張したのか噛んでしまった。
「君も竹刀を持っているけど練習しにきたの?」
なんて優しい感じの声だ。
「そうなんだ!ここが一番良いと思って。
だけど俺、竹刀を持つことが初めてだから……練習になるかわからないけど……」
「フフ。そうなんだ。
もしかしてゲームに参加する人?」
「ああ!」
やべっ!
思わず素直に答えてしまった!
「そっか」
また青年はニコっとする。
「僕も参加者なんだ」
「そっか!そうだよね」
「君はチームとか組んだりするの?」
「一応、友達と一緒に出ることになってる!」
「へえ~羨ましいな」
青年はゆっくり歩き、こちらに近づいてきた。
「僕の名前は藤原優(ふじわらゆう)。よろしくね」
「俺は渋谷和也!よろしく!」
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