ゲーム開始、一日前

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俺はこの日も森の中の草原に来た。 今日で優君に剣術を教わるのも最後だ。 俺が着くと相変わらずの早さで優君はもう来ている。 「やあ」 素晴らしいくらいの笑顔で優君は声をかけてきた。 「おう!」 「和也君、明日からとうとうゲームが始まるね」 「そうだね。 優君はもうかなり優勝に近い感じなんじゃないかってくらい強いから怖くもなんともないでしょ?」 「うん。 怖くはないけど緊張はするよ」 「俺ら、殺し合うことがないように祈ってるよ。もっとも今の段階なら俺は優君に瞬殺されるけどね。 本当にありがとう。 俺に剣術教えてくれて。結局俺は何の役にもたたなかったけど」 「いいんだよ。 僕も楽しかったからね」 2人で笑いあった。 夕方までずっと練習をした。 そして俺と優君は握手をし、さよならを言い合った。 「本当に優君に会えてよかった。 ありがとう」 「和也君もお元気で」
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