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「双眼鏡貸して!」
真文が俺から双眼鏡を取った。
ここからすでにドラゴンまでの距離は何百メートルもあるがまだまだ巨大なドラゴンはゆうに見える。
その宙に浮かぶ三人の羽織りを着た人間たち。
「間違いないわ。
あの羽織りは新撰組だと思う。」
少し落ち着いた仁が口を開いた。
「新撰組ってあの新撰組かあ?
きっと既に一週間前から友達同士とかで組んだのかな?
よくわからないけど。」
「きっとそうだと思うけど。」
ふと俺の頭に優君のことが思い浮かんだ。
ピリリリリリリ!
SGが三台同時に鳴った。いやこのおじさんのポケットからも鳴ったから四台か。
メールだった。
俺と真文がメールを開いてみた。
メールは運営委員会からだった。
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