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ダメだ!
間に合わない!
俺は死を覚悟した。
『オォォオオォオオォオ』
『ギャアァアァアアアア!』
突然ドラゴンが悲鳴をあげた。
俺が上を見ると、ドラゴンが血を噴き出していた。
まさか!?
さっきの攻撃が効いたのか!?
いや違った。
空には1人の人間が宙に浮かびドラゴンの目の前にいた。
あれは誰だ?
だけど今は時間がない!とにかく車まで走り俺は車のドアを開いた。
乗ると同時に無言で仁は急いでアクセルを踏む。
走る車の中から俺はドラゴンの方を見た。
さっき宙に浮いた人間以外にも三人くらいの人間がドラゴンの目の前に宙に浮きながら立ちはだかっていた。
何か青い羽織りみたいなものを全員着ている。
「真文!
双眼鏡を貸してくれ!」
俺は真文から双眼鏡を受け取り覗いてみた。
羽織りに何か文字が書いてある。
「誠………………誠って羽織りに書いてあるぞ!どっかで見たことないか?」
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