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「とにかくここから逃げよう!」
仁はバックを持つ。
それに続き俺と真文もバックを持ち部屋を出た。
アパートの階段をかけ降りると仁が叫んだ。
「和也、真文!少しここで待っててくれ!」
それだけ言うと仁は隣の一軒家に行く。
どうやら玄関の扉を引っ張っているが鍵が閉まっているらしく仕方ないという感じで扉を蹴りで壊した。
そして中へ飛び込んで行った。
「よくあんなことできるな~。」
俺は感心した。
一体何をするのだろう…。
2分くらいした時だろうか、仁は一軒家から出てきた。
「和也!真文!
車の鍵を拝借した!」
行くぞ!
一軒家にはワゴンカーのエスティマが止まっていた。
その車に近づき仁が鍵を開ける。
「泥棒じゃないか……」
「大丈夫だ!これもバッチのALLFREEで通るだろう。」
仁は車に乗り込みエンジンをかけた。
俺は助手席、真文は後ろに乗る。
「飛ばすぞ!」
『オォォォォオオォォォォオ』
さっきより声がデカく聞こえる。
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