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――――――――――――和也
俺の相手は一番背の低いピアス野郎だ。
顔中ピアスだらけだ。
仁はどうやら戦いを始めたみたいだ。
今、仁の戦いを気にしていたら俺が殺されてしまう。
「名前は何て言うの?」
ピアス野郎が話しかけてきた。
「渋谷和也だ!」
「知ってる。さっきSGあてたからね。」
じゃあ聞くなよ!バカにしてんのか?
「俺が聞いてるのは車の中にいた女の子。」
「はあ?」
なんで真文のことを?
「いや~さっきドラゴンから俺らも逃げててね。偶然君達が人を助けるのを見ててさ~。
すごいんだもん。
あの女の子、傷治しちゃったでしょ?
明らかにスキルの種だよね。
だから君達を襲ったんだ。
あの女の子の心臓からスキルの種を取り出すためにね。
もちろんバッチの目的ってのもあるけど。」
「真文の心臓から…そんなのさせられるわけないだろ!」
まずい!バッチを取られれば失格=死なのは知っていたがそれでも自分の手で殺したくはなかった。
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