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ピアス野郎は引き金に指を当てる。
俺は闇刀を少しずつ鞘から出していった。
「あれ~?意外だな。
銃と刀で勝てるわけないのに抵抗するの?」
俺は構わず刀を鞘から抜く。
さっきのドラゴンの時みたいに黒い煙が俺を囲った。
「何その煙?目くらましかな?」
ピアス野郎は嬉しそうに笑っていた。
俺は刀を構える。
どうしよう…………どうせ死ぬならこっちから切りにいった方がいいのか?
もしくは向こうが最初の一発を外すことに賭けて外した瞬間に切りかかった方がいいのか?
刀を振り上げ思いっきり素振りしてみる。
ブンッ
駄目だ。
さっきみたいに煙は刀に集まらず閃光が飛んでいかない。
煙はただ単に俺の回りに集まっているだけであった。
「なにやってんだ?
素振りなんかしちゃってさあ。
まだ死ぬつもりはないの?」
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