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相手との距離はおよそ4m半だろうか。
「それじゃあそろそろ本当に死んでもらおうかな。」
「くっ」
俺は今にも逃げ出したくなり、目を閉じてしまった。
引き金が無情にも引かれた。
パンッ
本日2度目のスローモーションがやってきた。
実際には見えないが弾さえ見えそうなくらいだ。
死んだら真文にも勿論治せないだろうな。
ゲームみたいにコンテニューはない。
俺は目をゆっくり閉じた。
ボニュッ
一瞬変な音がした。
しかし今はそんなことを気にしている時ではない。
自分の命が終わろうとしているのだ。
あまりにも長い。
弾はいつまでたっても飛んでこなかった。
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