初めての殺し合い

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―――――――――――――仁 「ふーなかなか緊張するな。」 俺は右手についた爪の装着感を最後に確かめた。和也はあの後ろのやつ倒せるかな? まあ殺し合いなんて俺も初めてだからな。 だがこの爪が暴れたがっているのが俺には伝わってくる。 あながち和也が言ってた刀に話しかけられる話は嘘じゃないかもな。 敵は二人。ナイフと槍か。 まずナイフを先に仕留めよう。 もうSGをいじって赤外線をあてる時間はない。 俺は爪を構えた。 同時に短髪のナイフが俺に向けられる。 「このナイフはなあ~、切れた瞬間に電気が体中にはしるナイフなんだ!かすり傷でも致命傷だぜ!」 「敵に向かってペラペラしゃべるだけでお前は弱いな。」 槍がタバコを出して火をつけた。 これから殺し合いをするのにタバコかよ。 いやあれはタバコじゃない。 マリファナだ。 「ふーこれがなきゃだめなんだな。」 俺は素振りのつもりで右手をあげ爪を振り下ろした。
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