覚醒

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おじさんは慌てて書いていたが、紙いっぱいに字を書くとボールペンを置き結果報告が始まった。 「まず空気になると体は自分でも見えなくなり、視界のみになります。 自分の体がなくなって目だけのような不思議な感覚です。 自分の体には触れられませんでした。 また触ることができるというよりは目がぶつかるような感覚です。 もちろん、SGを他のプレーヤーにあてることはできませんでした。」 「私たちの他にサバンナのプレーヤーは何部屋くらいあったんですか?」真文が質問をする。 「え~私はまずホテルのフロントに忍び込み宿泊者名簿が置いてないか見ました。 フロントの奥の部屋にある机の上にサバンナプレーヤー専用宿泊者名簿が置いてあって5組が泊まっていることがわかりました。まず私たちで1部屋。先程、和也さんたちが倒した奴らの部屋で1部屋。つまり今は私たちの部屋を除けば3部屋泊まっていることになります。」 みんな真剣におじさんの話を聞く。 「一組目の部屋は若い女子高生のような女の子二人が泊まっていました。支給品は2人ともただの拳銃でした。支給品がハズレアイテムだと、うなだれていました。」
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