覚醒

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「次は20代後半くらいの女の人、一人でした。 支給品は見当たりませんでした。 ただしバッチは四枚所持していたためこのままいけば二回戦にいけます。また入浴中であったために一応洗面所にも入って支給品があったかどうか見てきたのですがありませんでした。」 一瞬おじさんの顔がゆるんだ。 こいつ空気であるのを良いことに絶対覗き見してきやがった! 「最後は男一人だけの部屋でした。 驚愕だったのがバッチはリビングの机の上に27枚置かれていて相当なプレーヤーだと思われます。支給品は絶対とは言い切れませんがショットガンだと思われます。 多数の武器が部屋に置かれていたのですがショットガンだけはバッグの中に説明書が入っていたので。 男は和也さん達と同じ年齢くらいで銃の手入れをしていました。」 なるほど………つまり最後の奴は強力なプレーヤーなわけだ。 仁は満足した顔でおじさんに言った。 「ありがとうございました。 すごく良いデータの取り方です。」 「いえ!そんな。」 「よし。次は俺らのことを整理しよう。」 仁はバッチについて話始めた。 「今現在、自分達のバッチは四人いるから四枚ある。 だがこれは二回戦にいくために1点とカウントされない。 つまり4人が二回戦にいくためには12点必要なんだ。 そして最初の戦闘で3点獲得し、さっきの戦闘と部屋で手に入れたのを含め6点。 合計9点が揃ったわけだ。」
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