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「すみません。
そろそろ寝ませんか?
みなさんお疲れになってるみたいですし。」
おじさんが切り出した。
おじさんが言うことじゃないがナイスフォローと思った。
「仕方ない。今夜は寝るか。
と言ってもそろそろ朝だな。」
時間はいつの間にか経過し、カーテンの隙間から朝日の光が差し込んでいた。
「今度こそ夕方までゆっくり寝よう。
真文はもう絶対出歩くなよ!」
仁が注意をする。
「はい。」
「もしかしたら誰かしらがチェックアウトしていなくなるかもしれない。また新しい人間が泊まってくる可能性もある。
そしたらまた情報収集だな。」
この言葉が終わるとみんなはおやすみを言い合ってそれぞれの部屋に入っていった。
俺は闇刀をベッドの脇に再び置き、今度こそゆっくり寝るために横になった。
すぐに睡魔が襲ってくる。
俺達は女の子を襲うか襲わないか議題にしていたが、次の日に起こる事件で危機が迫ってきているなどとはこの時はまだ誰も感じていなかったろう。
この日ほど深い眠りにつけたのは後になって考えてもあまりない。
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