アーサー・ペンドラゴン

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ドムトニア王国。そこには白を基調とした宮殿があった。しかし、よく見ると宮殿というにはその代表的な部分が多々省かれており省かれた部分には城塞の役割を果たすいくつもの性質をもった施設を備えていた。 その施設のいくつかもこの宮殿の魅力の一つのだがそれ以上に円、四角形、それから様々な複線を組み合わされて作られている他に見ることのない八角形のタイルは、互いにぴったり重なるように一寸の無駄なく敷き詰められており、そのその一つ一つが職人の自信作とも言えるものだ。この装飾の少ない宮殿からするとそのタイルは宝の内に入るだろう。 その宮殿の一室での会話を聞いてもらおうと思う。 「アーサー様、陛下に無断でこのようなこと……宜しいのですか?」 首まである透き通るようなブロンドの髪を頭の後ろで束ねた美しい女性。正確には女性に見間違えるほど端麗な容姿を持った、美青年のフリをしている女性が忠告する。アーサーの側近ベディヴィアであった。 「ベディヴィア、俺は父上に説明しても無駄だから脱走しようとしてるんだぞ!」 「私は反対です!」 「何度も聞いた、お前に反対されたくらいで辞める俺ならばとっくに諦めてるわ!」 ベデ
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