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ィヴィアの言葉をアーサーは聞き入れようとしなかった。アーサーはさらにベディヴィアに対して愚痴をこぼす。
「お前に俺の気持ちがわかるか!十三歳まで無職の職歴も怪しい自称占い師に育てられた俺のことなんか!」
ベディヴィアはアーサーがそう言うとはぁと溜め息をこぼした。
酷く呆れたというように
「マーリン司祭のことですか……」
「なにが当世最強の魔法使いだ!俺があの人から教わった魔法は上着を透かしてブラジャーを見る魔法と」
「ブラジャー……」
アーサーの言葉を遮り、ベディヴィアは話を辞めさせようと思ったが、アーサーはベディヴィアの囁くような言葉を聞き取りつつも言葉を続ける。
「それから、……あのなぁこれからポンポン摩訶不思議な魔法を説明してやろうってのに。まぁ教えて、あー、まぁ教えてやると」
「いや、その」
「あれだよ、あの」
「あの……」
アーサーは胸の前に両手をやると何かを包み込むような手振りと神妙な顔つきになった。一呼吸置くと堂々たる顔つきでベディヴィアに言った。
「右の知恵の果実と左の生命の果実を包み込む天使の羽だよ」
「私の言い方が悪かったです、ブラジャーは知っていました」
ベデ
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