第1章

10/1132
前へ
/1132ページ
次へ
 にやにや笑うこの金髪さらさら青い瞳の男であるクロヴィスに言われ、むっとしたように僕は、 「そんな意地悪、言わなくて良いじゃないか。町はすぐそこなのに」 「だが魔力の気配、あれは魔法を発動させようとするものだ。だからお前は魔法使いであり、魔法使いなら戦闘の実習も必須だから、戦う力がないとは思えないんだよな。あんな雑魚に」 「うう……まだ慣れていないんだ」 「まあいい、そろそろ助けたお礼を貰おうか」  そういうキャラだったかなと思いながら僕は、 「幾らでよろしいのでしょうか」 「そうだな……」
/1132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1184人が本棚に入れています
本棚に追加