第1章

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 そこで彼が口にした数字に僕は叫んだ。 「高すぎです! そもそも持ち合わせがありません!」  彼が口にした額は、ゲーム内でためられるお金の限界値を超えていた。  そもそもそんな大金を要求すること自体がおかしいのだが、そこで更にクロヴィスは笑って、 「だろうな。だから体で返してもらおうか」 「ま、待って、僕は男です。男なんです」  もしや性別を間違えられているのではという、一縷の望みを持って目の前の彼に僕は聞いてみたわけだが、 「見れば分かるだろう? ただ見た目は可愛いがな」 「可愛い……僕の何処が可愛いんだ! 冗談は……」
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