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そんな子猫ちゃんなどと呼ばれてたまるかと僕は思ったので、自分の名前を口にした。
それを聞いて目の前のクロヴィスが笑った。
「なんだ、お前、今度新しくやってくる予定の魔法使いじゃないか」
「え?」
「いいだろう、折角だからラボまで案内してやるよ。この俺様が直々にな」
クロヴィスに言われ、僕は目が点になる。
何でそんな話になっているんだろう。
このゲームに僕は名前は登録していない。
何故彼は僕の名前を知っている? 否、そういった名前の人物がこの世界に存在している事になっているんだ?
そう、僕が疑問を覚えている間もクロヴィスは、気付けば僕の手を引きながら町中を進んでいく。そして、
「着いたぞ、お前のラボだ」
僕が案内された場所は、何処からどう見てもゲームの主人公の研究室――ラボ、だった。
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