第1章

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 そういえば僕、魔法使いとしての経験全然なくて、証明書だけあってもここでやっていけるんだろうかと不安に思う。  そもそも異世界からどうしてここに飛ばされたのかすら分からないし、物語だと異世界に転生やら何やらする時にそれっぽい神様が出てくるのだが、それと接触した記憶がない。  なのに僕はここにいる。 「……積んだ。ヒントが何処にもない」 「どうしたんだ? 面白い顔になっているぞ?」 「僕が絶望しているのにそんな言い方は無いと思う」  僕、もしかしてここで暮らしていかなければならないんだろうかと思いながら、真っ蒼な顔でいると、そこでクロヴィスが溜息をついて、
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