第1章

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「ここ、どこ?」  僕は周りを見回しながら呟いた。  記憶にある限り、先ほどまで自宅の自分の部屋で、新発売のゲームをやっていたはずなのだ。  何日もかけて夢中でゲームを終わらせた僕は、アイテムその他もろもろも含めて引き継ぎしつつ、二週目に突入した。 「強くて、ニューゲームが出来て、楽にストーリーが進めるはずだと喜んで、二週目に進んだんだよね」  そのためにも武器やら防具やらを強化したり、お金も引き継げるので限界ぎりぎりまでためたり、序盤では手に入らない高級なアイテムを大量に集めたのだ。  これも全て二週目のイベントのためだった。  そしてわくわくとゲームを始めようとした所までは僕は覚えている。
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