第1章

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「途中からサクサク倒せるようになっちゃうし、お金が貯まってくるからいらなくなっちゃうんだよな」  おかげで僕のやっていたゲームの、持っているそのアイテム欄は満杯だった。  とはいえ今は僕自身が戦えるかどうかが分からない状態なので、そんな敵と遭遇したくなかった。  運が良いのか今の所、僕は敵とは遭遇せずに済んでいる。  このまま戦闘にならず町まで付けばいいなと思いながら更に歩いて、丘を一つ越えると、 「町だ、町が見える、助かった!」  そこに行けば少し状況が分かるかも、そんな期待に胸を膨らせながら更に進んでいくが。  ガサガサっと近くの茂みが揺れる。  僕はそれに気付いて慌ててそこから距離を取ろうとするが、間に合わない。
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