第1章

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「異世界からこちらの世界に来ると、そんな力が?」  確かにゲーム内のミレニアムには少しだけれどその力があった。  その力と石板の両方を使って、という話だったのだ。  けれどゲームとは違い、今、ルーザリオンは僕を見て笑い、 「初めの時もそうですが“魔王”と呼ばれてもそれほど驚かないのですね」 「……大体の事は知っていますから。でも対抗なのですか?」 「ええ、そうです。そこは違うようですね。……異世界に存在しているからこそ、この世界に存在出来るのは“時間・空間”を操ることが出来る力あることに他ならない。そして適性があればあるほど力は強くなる。その力を使えばクロヴィスに対抗出来るのではないか、殺すことは出来ずとも封じることは出来るのではと我々は考えたのです」 「殺したり封じるために僕を呼んだの?」 「そう、本当は呼んでからすぐに力の使い方を教え、クロヴィスとの戦闘に入る手はずでした」
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