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「それは、この前私達の周りを飛んでいた“羽虫”に聞いたのですか?」
「“羽虫”? いえ、僕が既に知っている知識です」
「ですがその知識は間違っているのでしょう?」
「クロヴィスの正体など重要な所はほとんど間違っていません。そして……フィオレは僕の友達です。だからそのお手伝いはさせられません」
「ふむ。なるほど……友達思いでこの世界に愛着があるのは良い事です」
「では」
フィオレにその役目を押しつけたりしないでくれますかと僕は言おうとしたが、ルーザリオンは一瞬酷薄な表情になってから、
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