たまゆら

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夫を早くに亡くした母は、惣一郎さまの祖父───高遠豪造氏の住み込みの家政婦をしていた 大旦那さまのご厚意で息子の私も一緒に高遠家で住むことを許されていた 兄弟のいない惣一郎さまと同い年の私は──本当の兄弟のようにいつも一緒にいた 共に遊び、共に学ぶことで、お互いが良きライバルとなって刺激しあい、将来グループを背負って立つ惣一郎さまへ良い影響をもたらすとの判断だったのだろう 使用人の息子でありながら、惣一郎さまと同じ富裕層の子息ばかりが通う学校で学ぶ機会を与えられたことは、どれだけ感謝しても足りない
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