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「それと、貴女。」
「あっ…はい。」
前世での記憶から、急に呼ばれるとどうも怒られそうな気分である。
「貴女…、
魔法使えるでしょ?」
今まで以上に焦ったとは言うまでもない。
感知魔術を感知されてしまったのかと確認してしまった。
「誰に渡されてるのかはわかんないけど、
…さっき触った時に気がつい…
魔法瓶の波動を感じたのよ。
それを持ってるってことは、知り合いに大魔法師でもいるのかしら?
結構魔力入ってるみたいだけど。」
私は少しほっとした。
感知魔術を感じ取ったと思ってしまったが、どうやら魔法瓶を感じ取っていただけのようだった。
…って触ったときとか聞こえた気がする。
「あ…良ければ、城の魔法瓶あげよっかー?」
…これは一種のチャンスだった。
実質無料で魔法瓶を持てるチャンスだ。
とりあえず、話を合わせておこう。
「いいんですかー?」
「いいよいいよーっどんどん持ってって~♪
可愛いから許すっ!」
あー…とりあえず、魔法瓶を手に入れたってことで
解決したのだった。
…って、可愛いって何っ?
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