第9章‐ジツリョクのサクソウ‐~動き出すタラントル編~

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―――――――――――― 僕たちはあれから紐で手を縛られ、 義勇軍と名乗っていた人達のアジトと言うところに連れてこられたのだった。 さて、結論から伝えておこうと思う。 …洞窟に着いちゃいました。 まさかの、こいつら義勇軍のアジトがその洞窟入り口の裏手だったのだ。 ここまで順調に来てしまうのは、前世で運を弾きまくっていたせいなのか…。 あ、馬車については気にしないでもらっていい。 馬車に人を乗せずに勝手に歩かせると、 これまた勝手に帰ってくれるそうだ。 かなり便利なものである。 さて、僕はエリサとクロとは別の部屋に閉じ込められている。 あくまでも僕は人質らしい。 そこに、二人の足音が近づいてきていた。 そういえば、鍵はかかっていなかったはずだけど、 内側からは工程を踏まないと開かないようだ。 まあ、魔法でどうにかなるのは言うまでもないのだが… カチャカチャ…と音がし、ドアが音もなく開く。 …なにをやってるのやら… どうも子供二人のようだった。 私の見た目よりかなり小さい。 …二人はドアを開けてこちらを一見すると、 一人がドアを支え、もう一人がそーっ とこちらに向かってきた。 感知してるから性別とかもわかる。 男の子と女の子だ。 何事か…とは思ったけど、何をしたいかは感知魔法で大体わかっていた。
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