第9章‐ジツリョクのサクソウ‐~動き出すタラントル編~

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「へー…ここってこんなにも広いのねー…。」 クロ女王様は、そんなことを呟きながらまた、呪文を唱える。 良くわかんないけど、灯りが勝手に飛んで行く感じの魔術みたい。 指先に灯った明かりが、うっすらと暗い通路に向かって飛んでいった。 「…凄い。」 「ん?…あーこの魔法ね。 これは…Bランク以上じゃないと無理ね。 公開されてないもの。 ってことで貴女にも秘密っ。」 と言う感じで、 おもいっきり王女様パワー全開で宣言されたのでした。 すっごいきらきらしてました。 はい。 そんな少し和やかな空気の中、 少し落ち着いていた…その瞬間でした。 ―バツンッッ― 「うわっ!!」 何かが弾けるような音と共に、 誰かの…驚いた声が響いたのでした。 ○●○●○●○●○●○
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