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とりあえず二人の話を聞くところ、
義勇軍というものは、国で対処しづらい怪しいことを取り締まる集団のことらしい。
俗にいう、前世での警備員のようなものらしい。
まあよくわかんないけど。
ただ、それだけでは食べていけなくなる集団もあるらしく、
人拐いや盗みで生計を立てる者もいるらしい。
まあ、有名なところになると国公認での活動をしている団体もあり、
場合によっては国の支援のみで成り立っているものも僅かながら存在するらしい。
「とりあえず、ここから出ないことには話は始まんないと思うけど。
まずは出口を探そっか。」
クロは的確な判断で皆をまとめてくれていた。
流石王女様である。
…
とまあ、そんな情報交換をしているうちに、
僕は見てはいけないというか、
見たら損してしまうような表記が壁に書かれていることを発見してしまったのだった。
あと、物理的に損してしまう訳ではなく、心理的にということだけ伝えておこうと思う。
さて、そんなことは言ってられないよね…と感じ、僕はすっ…とクロの後ろの壁を指差したのだった。
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