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「完全に…密閉されてる?
バード?どうやって入ってきたの?」
それはまるで、空気ごと密閉されているような感覚だった。
ある場所から全くといって良いほど、
自然魔力との繋がりを感じれなくなってしまったのだった。
どうやら何かがそれを境にして完全に密封しているようだ。
しかし、それそのものには魔力を感じないのに完全に密封なんて不可能だと感じた。
「いや?普通に穴が開いてて、クロの魔術跡を追ってきたんだが……?」
「おかしいわ…それだと確実に繋がりはあるはずなのに。」
…それは唐突だった。
「…!!」
クロは唐突に後ろを振り向き、魔力の盾を作り出し…――
武器も存在していない筈なのに、
(まあ、魔力が具現化できれば知能や能力そのものが武器になることは触れないでおこう。)
無数の火花が弾けた。
「…!?
あ…あなたは!」
「…!」
それは、見知った顔だということ。
そして、僕はとっくに気がついていて、
いつでも防御が可能な体勢にまで瞬時に準備していたことを前もって説明しておこうと思う。
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