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「そういえば忘れていたわね。
ごめんなさい…イル…。」
「いいえ、そもそもの失態は、
私めがアリス様を守る事ができなかった事に始まります。
主様の責任ではありません。」
…そうである。
あの、イルである。
あの、然り気無くインテークのムカつくやつである。(あくまで個人の話だが。)
「イル様…無事だったのですね。
良かったです…。」
エリサが正直にため息をついていた。
どうもイルが来てくれて心強くなったらしい。
…チッ。
僕は舌打ちはしてません。
絶対!
ちなみにもし聞こえたら、多分バードのせいにするので安心だったりする。
まあ、それでどうにかなると思う。
そんなことで、
元々馬車に乗っていた一団が勢揃いした。
イルが合流したことで、
戦力に余裕はできた。
私の出番が無くなりそうで助かった。
だって本気で相手側に出られたらバードがとても心配だったのだ。
いや、これはバードには秘密にしておくけど。
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