新撰組の呼びかけ

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「じゃあとりあえず…………自動にしようかな。せっかくだし………。」 〔カシコマリマシタ。 安全ウンテン、ノーマル運転、急ぎウンテンどちらにシマスカ?〕 「じゃあノーマルで…………。」 〔リョウカイです〕 ブオーン。 ブゥー 車は勝手に走り出した。 「なんかハンドル握ってないと変な気分だな…。」 仁はポケットからタバコを出して火をつけた。 「これも運営委員会が作ったのかしら?」 真文は不思議そうな顔をしている。 「さあな。だけどこんな技術すごいのは夢みたいだよな。 それより和也ー。 おまえ等の支給品の箱、早く開けろよー!」 仁が後ろを振り向きニカッと笑う。 そうだ! すっかり忘れていた。 ダンボールに貼られたガムテープを俺は剥がした。
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