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車の中は広く、2列目より後ろは荷物置き場のようになっている。
おじさんは早くも独り言を何か呟きながらシートベルトを締めていた。
「よし。全員乗ったな。」
仁が金色の鍵を鍵穴に差し込みエンジンをかけた。
ブオーン
凄まじく大きい音をたてたような気がしたが中にはあまり聞こえてこない。
どうやら防音設備は完璧なようだ。
俺は窓ガラスをコンコンっと叩いてみる。
硬い。
どうやら強化ガラスでできているみたいだ。
〔ハジメマシテ〕
突然どこからか機械的な声がした。
「何の音だ?」
全員が首をかしげる。
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