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「待って!」
真文が声を出した。
「私のを先に開けるから和也のはその後!」
たまに真文は意味がわからないところで我が儘が出る。
今回もそんな感じだ。
真文は自分のダンボール箱のガムテープをビリビリゆっくり剥がし丁寧に開けた。
中には布の服とズボンとさほど変わらない洋服が出てきた。
「なにこれ~!」
真文は喚きちらす。
「ハズレじゃん!」
本当にハズレなのだろうか?
あのスタッフの人はハズレはないって言ってたぞ。
俺は真文のダンボール箱から説明書らしき物を取り出し開いた。
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