鬼-2-2

14/33
1049人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「うっ!」 何もできない自分が悔しい………。 まだ何もしていない自分が不甲斐ない。 「ちょっと痛いけど、死ぬまで頑張ってね♪」 パーマがかかったグチャグチャの髪の中に見える目が俺を突き刺す。 顔は笑っている。 だが明らかに目だけは死んでいた。 「僕も忙しくてあんま時間はないから死ぬ瞬間は見れないけど………★ 一撃で死んだらつまらないし♪ 一人で苦しみながら孤独に死んでいきなよ★」 !? 何をするつもりなんだ!? 「えっと心臓と肺はこの辺かな?♪」 セスの両手が俺の胸あたりに当てられた。 「息ができなくなるからね★」
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!