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鬼だ!
はっきりとわかる!
角が生えた頭、体が真っ赤。
絵本などで昔よく見た。
鬼のような形相とはこの事だろう。
銃弾をあびせているので、鬼達はこちらに気づき、ゆっくりとこちらを見てくる。
あれはもう人間ではない。
何かが俺を確信させた。
顔?
いや違うな雰囲気かな?
ヘッドライトに照らされた味方達が理由はわからないが鬼になり敵となった。
闇の中に照らされた鬼達がこっちに向かって走ってくる。
「ハンビー!
お前はどっかに逃げてろ!いくぞ!
和也!」
仁は後部座席からサンルーフをジャンプして飛び出していった。
俺も行かなきゃ!
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