鬼-2-2

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『和也!聞きや!』 「なに?」 俺は車を降りながら闇刀の突然の呼びかけに答える。 〔逃走!逃走!〕 俺が車を降りるとハンビーは走っていった。 『近くにめちゃくちゃ強い感じの奴がいるんや。しかも二人。 一人は東京タワーの上。もう一人は沢山いる鬼の奥にいるで。』 マジかよ!? 「どれくらい強いの?」 『おそらく総司と同じくらいの強さや。』 ゲッ! 勝てるわけねえじゃん! 『本当に全力でいかなアカンで! ワイは逃げることを勧めるが真文って子助けるんやろ?』 ……………………。 当たり前だ! 「闇刀!一緒に命をかけてくれ!」 俺は闇刀の柄を握りしめた。
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