鬼-2-2

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溜めるのに5秒。 閃光を飛ばす技のように刀に煙を集め、溜める体勢をとる。 ボワッ! キュイイィイン! 黒い煙は黒く光り輝き始めた。 普段はここで溜め終わったら閃光を解き放つが、俺はその光を刀の先端に徐々に伸ばし始めた。 みるみる刀の先には黒い光が伸びていき、刀がまるで伸びていくように巨大な刀が形成されていく。 優君の菊一文字の能力を真似た技だ。 「うぉおぉお!」 黒い刀身はさらに伸び続ける。 もうそろそろ良いだろう。 長さは10m以上にはなった。 大勢の体を真っ二つにしてやる。 「仁! ジャンプしてくれ!」 俺は伸びきった刀を渾身の力を込め持ち上げた。
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